舞台は1945年の島根。
電話交換手の富士は死んだ人や神様と電話で交信することが出来た。
ある日、アメリカへ逃げるために特攻隊から脱走したヤマトが零戦を不時着させ島根やって来る。
しかし、日本には人類初の原子爆弾が投下され、日本は降伏。ラジオから天皇の声が響きわたる。
終戦後占領将校のマッサーカ達が島根を統治するためにやってくる。
アメリカという敵国だった国に魅了される島根の人々。
しかし富士は冷静だった。
「アメリカは原爆を2つも落として、ひとつも謝っていないもの」
戦後と同時に交錯する古代の世界
富士は「国譲り」と称して「国盗り」をされた古代人に「時間」を教え復讐心を植え付けようとする。
時間を覚え、「老いる」ことを知った古代人は復讐として戦後の世界に吹き返す。
富士は言う
復讐こそが最大の美徳だ。
だから
「8月に原爆を2つ落とされたから、9月に飛行機を2機飛ばすのよ。片道分だけのオイルを積んでー」